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心友 私たちの先輩保阪嘉内と宮沢賢治 韮崎北東小心の教育公開授業(その1) [その他(雑感など)]

10月20日(火)、韮崎北東小6学年に標題の授業を行いました。
今回は風の又三郎に扮した向山三樹先生が(写真は銀河の集いを見てください)木枯らしの音と共に登場、続けて保阪嘉内次男の保阪庸夫氏が登場。
保阪嘉内の生涯と宮沢賢治との親交、賢治作品の中の嘉内の姿、賢治からの手紙についてパワーポイントの映像と又三郎、保阪庸夫氏のお話しを交えて進行しました。
「二人の電信柱」の話、「ハレー彗星」の話、賢治から嘉内への手紙「しっかりやりませう」「どうか一所に参らせてください、ただ一人の友よ」や北東小のある駒井村に送られた43通の手紙のこと、「風野又三郎」にある八ヶ岳、富士川の話、「銀河鉄道の夜」の文章の中の嘉内に宛てた手紙の文章と類似する内容のこと、そして保阪嘉内が韮崎北東小の先輩であることなど子どもたちの興味をひく内容ばかりでした。
図書館司書の中山先生の「どんぐりと山猫」のかねた一朗からのでっかい葉書、賢治から嘉内に宛てた手作りの?本物の葉書を紹介しながら賢治作品の紹介。
6年生の先生方の賢治作品の紹介など盛りだくさんの内容でした。
子どもたちは国語で「やまなし」の学習をしていることもありとても興味深く聞いていました。

感想の一部を紹介します。とてもすてきな感想が100枚もあるので何回かにわけて紹介します。


賢治と嘉内の学習をして 韮崎北東小6年  その1

授業参観で賢治と嘉内のことをいろいろと知ることができてとってもよかったです。賢治と嘉内の仲の良さはこの世の中でだれもこえることはできないくらいの仲だと思います。
写真を見てもなんとなく顔も似ているなと思います。しかも兄弟みたいにも見えてきます。嘉内さんが山梨県韮崎市出身なので僕たちのほこりでもあるし自慢でもあります。賢治さんの作品を見てみたくもなるし読んでみたくもなります。今度賢治さんと嘉内さんの事をもちょっと調べてみたいです。
(Tくん)


今回の授業を受けてぼくは知らないことがたくさんありました。まず最初は賢治さんと嘉内さんは遠く離れていてもずっと心友だったことです。次は手紙です。賢治と嘉内が何通も何通も手紙を送り返していたことです。とくに賢治が嘉内に何回も同じ事を書いて送っていたことです。風の又三郎の話も聞きやすくわかりやすくてよかったです。今度から宮沢賢治の本をたくさん読んでみたいと思いました。もっと賢治と先ぱいの嘉内が好きになりました。
本当に受けてよかったです。
(Oくん)


私は賢治と嘉内の関係を知って遠く離れた所でも文通をしていることに深い友情を感じました。それに韮崎市民の人が賢治さんと深い友情を築きあげたことに、同じ韮崎市民でありそう遠くない所で世の中を平和にしようとしていたことにほこりを感じます。また、自分もそのように生きていけたらどれほどいいかと感じました。さらに保阪嘉内さんの母校がわが韮崎北東小であることにとてもおどろきました。賢治さんが書いた雨ニモマケズの通りに世界の人々が生きていけば幸せになると思います。賢治さんと嘉内さんの考えていたことがとてもよくわかった気がします。
(Yさん)


私は賢治さんと嘉内さんの事は知っていたけど知らないこともあったのでとても勉強になりました。たとえば「アザリア」。初めて聞いたときに「どっかの国の村かな」と思いました。でも実は本でした。ほかにも嘉内さんが書いた電信柱の絵や賢治さんからの手紙など二人のことを知っているようで知らないことがたくさんありました。
先生たちの話を聞いて賢治さんの本は賢治さんの心なのではないかと思いました。理由はそうでなくては嘉内さんへの手紙の内容とかは書かないからだと思います。伝えたいこと、心そのものを文にあらわしたもの。そんな物なんじゃないかと思いました。
(Mさん)


司書の中山先生、後ろは保阪庸夫氏.JPG
      司書の中山先生、後ろは保阪庸夫氏

多くの保護者や地域の方が参観しました.JPG
      多くの保護者や地域の方が参観しました

このような授業も今年で3回目で定着しつつあります。私たちの先輩保阪嘉内と賢治のことを学んだ子どもたちはますます賢治作品を好きになり、その中に嘉内とめざした「ほんとうの幸せ」「世界全体の幸せ」を感じ取ることでしょう。

山口先生のおすすめ注文の多い料理店.JPG
      山口先生のおすすめ注文の多い料理店

山本先生おすすめグスコーブドリの伝記.JPG
      山本先生おすすめグスコーブドリの伝記

浅川先生おすすめセロひきのゴーシュ.JPG
      浅川先生おすすめセロひきのゴーシュ


(記:むこうみず)
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にじ・さきたま

すばらしい、心の授業です。わたしも韮崎の街の小学生になって、もう一度いろんなことを学びなおしたい気持ちです。
たくさんのことを実践した嘉内と、賢治の試みが、こうやって、時代を超えてつながっていくこと、心が震えます。そのはじっこにわたくしという現象もあるのだなあと、つくづくと思います。月夜の電信柱のように、ドットコドットコ続く大いなる光の連なり。
また続きの更新・お知らせ、楽しみにしています。

by にじ・さきたま (2009-11-02 14:38) 

azalea

にじさん、ありがとうございます。
没後70年を過ぎてもなお新鮮さを失わない賢治や嘉内の作品や実践の魅力にはあらためて驚かされます。
韮崎の先生方も、にじさんのコメントにさらなる手応えを感じられていることと思います。
by azalea (2009-11-02 19:22) 

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