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「心友 賢治と嘉内」韮崎北東小道徳公開授業 その1 [アザリア記念会の活動]

10月21日5時間目に韮崎北東小で道徳公開授業がありました。
6年生の授業者は韮崎北東小教諭でアザリア記念会事務局長の向山先生、そして6年の3人の先生と図書館司書も関わりいろいろな側面から賢治と嘉内のことに迫りました。
保阪嘉内は韮崎北東小の前身の藤井小学校の卒業生で子どもたちの先輩です。
そして宮沢賢治との親交が73通の手紙として残っていて、賢治の作品にも保阪嘉内の語ったこの地の風景が映し出されています。
この日は6年生の児童83人に保護者、地域の方も40人ほどが参加して実施されました。
まず向山先生が「心友 賢治と嘉内」のスライドで嘉内の生涯や賢治との親交、心友としての賢治と嘉内のつながりについて話しました。そして「我が心の銀河鉄道」の映画の賢治と嘉内の関係がでてくる場面(岩手山登山、除名放校処分の時、上野での別れの場面、二人の電信柱を背景にした別れの場面など)を見ました。
花園農村の話や藤井から見る故郷の風景と賢治作品、二人の農業への理想などが紹介されました。

次に6年の先生方から賢治作品の紹介がありました。
「よだかの星」を紹介した先生、「雨にも負けず」を全文暗唱したのを朗読した先生、「注文の多い料理店」の序文を紹介した先生もいました。
子どもたちは賢治作品の世界に引き込まれていました。
そして図書館司書の先生は「どんぐりと山猫」を紹介し、どんぐりや金田一郎くんからの手紙も登場しました。
さらに賢治から山梨県駒井村の保阪嘉内にあてた特別製のはがきも紹介、150万円くらいの価値があるという話にびっくりしていました。(図書の先生が作成しましたがよくできているのでみんな信じていました)
昨年も同様の授業をしたのですが、ちょうど国語で「やまなし」の学習をする時期です。
子どもたちの関心も高まり、郷土の先輩ということで更に興味を持ったようです。
保護者や地域の方も感心して見ていました。
韮崎北東小でしかできない授業を、先生方がみんなで創り上げていることがすばらしいことだと思いました。
6年生では「なんでも鑑定団」を見ることが宿題になったり、教室にも賢治コーナーが置かれています。
子どもたちの感想等は次回の記事で紹介します。

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        注文の多い料理店の序文を紹介する

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        子どもたちだけでなく多くの地域の方、保護者も参加しました

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        かねた一郎宛のでっかい葉書

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        本の紹介をする図書の先生

(記:むこちゃん)
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コメント 2

signaless

>賢治から山梨県駒井村の保阪嘉内にあてた特別製のはがき
ぜひ一度見てみたいものです(笑)

「やまなし」は私も小学校で習ったことをよく覚えています。
幻想的な美しさと、「かわせみ」の存在がとても印象的でした。
もっともその頃はまさか自分が賢治に、さらに嘉内に、これほど関わりを持つとは思ってもみませんでしたが・・・。

賢治と嘉内の世界を、肌で感じながら学ぶことのできる韮崎の子供たちは
決して他では受けられない特別授業を受けているのです。何と恵まれていることでしょうか。韮崎北東小の記事を読むたびに思います。

by signaless (2008-10-26 09:26) 

azalea

signalessさんは「やまなし」ですか。
私は「雪渡り」でした。
小学校で「雪渡り」を習った時は、とてもいい話だな~と思いましたが、作者の名前は全然心に残っていませんでした。
高校生の時に、それが宮沢賢治の作品だとわかってびっくりしました(殴)

韮崎北東小の子どもたちは、きっと作品を学ぶと同時に、「宮沢賢治」「保阪嘉内」という人たちの名前を心の中に刻み込むことができるのだろうな・・・と思います。
「韮崎北東小でしかできない授業を、先生方がみんなで創り上げている」すばらしい授業ですね!
by azalea (2008-10-26 10:13) 

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