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「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」展雑感 [イベント(展覧会・講演会・研究会など)]

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横浜のそごう美術館で開催中の展覧会「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」を観覧してきました。
2007年に萬鉄五郎記念美術館をはじめとして開催された「絵で読む宮沢賢治展」と比較すると、全体に賢治の自筆資料(原稿・書簡等)や伝記資料(写真等)の点数が減り、絵画に加えて書も展示されているといった感じでしょうか。
展示されている作品の中では棟方志功の「雨ニモマケズ」に一番心を惹かれました。
前回の「絵で読む宮沢賢治展」にも棟方志功の「雨ニモマケズ」(1952年)が展示されていましたが、今回展示されていたのは1936年の作品で別の物です。
1952年の作品がカラフルで複雑な構図であるのに対し、この1936年の作品は至ってシンプルで、それだけにしみじみと心に響いてくるものがあるように感じました。

このほかにも矢吹申彦氏の「コネクション ライズ イーハトーヴ」のようなポップな作品や、井上有一氏の「虔十公園林」、司修氏の「グスコーブドリの伝記」、田原田鶴子氏の「銀河鉄道の夜」など前回は展示されていなかった作品もいろいろ展示されていました。
また、7月7日から公開される映画『グスコーブドリの伝記』の紹介コーナーや貴重な実弟・清六さんによる「原体剣舞連」の朗読(歌)の聴けるコーナーもあります。

最後に1931年9月21日に記された両親宛・弟妹宛の遺書や、その2年後に記された絶筆2首が展示されていました。
この3点は何度見ても心が打たれます。

横浜での「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」展は4月22日で会期終了となりますが、その後いわき市立美術館に会場を移して4月28日(土)~6月17日(日)の日程で開催されます。
会期中にはさまざまなイベントも行われます。
くわしくはこちらをどうぞ!

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先日はおさわがせしました

リフレッシュできた休日ですね。
いつも最新情報、ありがとうございます。
グスコーブドリ、気になっていました。前に3月公開と思い込んでいたので。
7月なら、ゆっくり観られそうです。

いわきでの展観もすばらしいですね。賢治さんたちのアザリアの心が、あのいわきへ。
昨日は熊谷寺でお念仏を唱えることができました。
by 先日はおさわがせしました (2012-04-16 07:01) 

azalea

こちらこそ先日はお世話になりました。
手帳は複製に変わっていましたが、展示はなかなか楽しめました。
デパート展だけあって、グッズも充実していました。
つい「グッズの売り上げの○%を義援金として……」とかになっていれば、もっとよかったのになどと思ってしまいましたが。

歌舞伎公演の案内、なるべく早くアップしたいと思います。
少しずつ準備しておりますので、もう少々お待ちください。
by azalea (2012-04-16 18:53) 

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