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あれから1年・・・ [イベント(展覧会・講演会・研究会など)]

山梨県立文学館の企画展「宮沢賢治 若き日の手紙」も、昨日(11月25日)で終わりました。
このブログをごらんの方の中には、足を運ばれた方も多かったことと思います。
保阪嘉内宛73通の手紙すべてを一堂に見られる展覧会は、きっともう開かれる機会はないだろうな……と思うと、何となく寂しさを感じます。
スタッフのみなさま、お疲れ様でした!

さて、1年前の今日(11月26日)は私たちにとって大切な日でした。
2006年11月26日の午後1時30分から、東京エレクトロン韮崎文化ホールを会場に私たち実行委員会の事業のトップを飾る「宮澤賢治・保阪嘉内生誕110周年 記念の集い」が開催されました。


内容は、「韮崎なみの会」による朗読と、漫画家のますむら・ひろし氏による講演「『銀河鉄道の夜』と保阪嘉内」でした。

「記念の集い」に続いて、12月2日から12月10日まで同ホールのギャラリーをお借りして、記念展示会「花園農村の理想をかかげて ―保阪嘉内と宮澤賢治との交友―」を開催しました。
何回も会議を重ねてコンセプトをまとめ、展示ケースも委員が苦労して集め、みんなでパネルを切ったり貼ったり……、そして運営も実行委員が分担して行い、文字通り「手作り」の展覧会でした。
う~ん、思い返してみれば大変ではあったけれど楽しかったな・・・。
この展覧会の開会の日には小菅健吉・河本義行のご遺族の方もお見えになり、「アザリアの友・二世」による同窓会(?)のような感じになりました。
嘉内が眠る台地の上の墓地を仰ぎながら、もし賢治も結婚して子どもがいたら今日ここに来てくれたかも……と考えると、涙があふれてきそうになったのでした。


記念展示会の準備作業



展示風景

ああ、あれからもう1年経つのか・・・・と思うと、何となく感慨深いものがあります。
「花園農村の碑」も建立でき、『心友 宮沢賢治と保阪嘉内』の本も出版でき、山梨県立文学館での企画展も終わり、これで一応私たちの実行委員会の活動も一段落となります。
さて、来年の今ごろは何を思っていることでしょうか……。


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コメント 4

あっぷる すくらっふ

「宮沢賢治 若き日の手紙」展、そして「記念の集い」や「記念展示会」など、azaleaさんはじめいろんな方のお力によって私たちは見て知って、楽しむことができるのですよね。
一ファンとして感謝するとともに、今後のご活躍を祈っています。

・・・「アザリアの友・二世」による同窓会、
   ドラえもんに タイムマシンとどこでもドアと
   透明人間になれる道具をだしてもらって
   ひっそりとその場にいたかったです~
by あっぷる すくらっふ (2007-11-26 10:26) 

azalea

何だかわからないうちに1年が過ぎてしまいました(>_<)
反省することも山ほどありますが、あっぷる すくらっふさんはじめ多くの方に、〝心友 賢治と嘉内〟についてのさまざまな取り組みにご参加いただき、本当にうれしく思っています。
こちらこそ、山梨までお出かけくださり、心から感謝申し上げますm(__)m

もっと早く、あっぷる すくらっふさんと知り合えていたら、いろいろな情報をリアルタイムでお届けできたのですが……。
また、イベントなどありましたらブログで紹介させていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!
by azalea (2007-11-26 12:55) 

むこちゃん

アザリアさんの記事を読んであらためて私たちの取り組んできたことの素晴らしさを実感して胸がいっぱいになっています。昨年の3月18日に保阪先生のお宅に集まっていただいたことがスタートでした。以来、いろいろな困難がありましたが実行委員会の総力で乗り切ってきました。それはなんといっても保阪嘉内という人物の魅力が多くの人々の共感を得たことが一番でしょう。アザリアさんという人がいなければこの事業はこのような広がりと深まりは持てなかったでしょう。私も地元韮崎の人間として「みんなの力で歴史を切り開いてきたんだなあ」と思いとてもうれしいです。ただ、私たちはここに留まってはいられません。多くの人に二人の友情と理想を広げていかなければなりません。生涯を賭けた私たちの仕事ですから。わたしも今回の取り組みを何らかの形でまとめたいと思っています。引き続きよろしくお願いします。
by むこちゃん (2007-11-26 21:15) 

azalea

思い起こせば、本当にいろいろなことがありましたね。
文字通り、みんなで力を合わせてここまでこれた……という気がします。むこちゃんさんがところどころに目標をつくってくれていたので、私自身も何とか乗り切れたように思います。
ますむら・ひろしさん原作の『銀河鉄道の夜』の映画は「ここよりはじまる NUN KOMENCIĜAS」という言葉で締めくくられます。
この映画を初めて観た時、この言葉にとても感銘を受けましたが、私たちの本当の活動もまさに「ここからはじまる」のだと思っています。
むしろ、これからこそが真価を問われるところだと感じていますので、こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いします。
お互い、「しつかりやりませう」!
by azalea (2007-11-26 22:43) 

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