SSブログ

宮沢賢治・保阪嘉内友情の歌碑祭 [イベント(展覧会・講演会・研究会など)]

9月7日の午後1時30分から埼玉県の秩父郡小鹿野町にある、おがの化石館前庭で「宮沢賢治・保阪嘉内友情の歌碑祭」というイベントが開催されることを前回の記事でお知らせしましたが、本日行って参りました。
このイベントは、来る2016年の宮沢賢治小鹿野来訪100年に向けてのプレイベントとして、小鹿野賢治の会主催、小鹿野町・小鹿野町教育委員会・バンビサービス協同組合・奈倉耕地の後援、アザリア記念会の協力で開催されたものです。
朝から雨模様で開催が危ぶまれましたが、ちょうどイベントに合わせたかのように昼前には雨も上がり、会場では予定通り設営が始まりました。

歌碑.jpg
これが宮沢賢治・保阪嘉内の「友情の歌碑」です。
平成9年3月に小鹿野賢治の会によって建立されたもので、小鹿野にちなんだ二人の短歌が刻まれています。
写真では2本しか見えませんが、この碑の両脇には4本の欅が並んで植えられており、同人誌「アザリア」の中心人物の4人にたとえて「『アザリア』の木」と呼ばれています。

会場風景.jpg
会場には続々と多くの人が集まってきます。

記念品販売.jpg
受付では記念グッズとして、「暑サニモマケヌ水」と「『アザリア』の木と『友情の歌碑』」をシルエットにしたマグカップが販売されていました。

顔出し.jpg
あなたも宮沢賢治と保阪嘉内になれる?
こんな「顔ハメ」のできる似顔絵パネルも会場に設置されていました。

会長あいさつ.jpg
イベントは予定通りに始まりました。
小鹿野賢治の会の守屋勝平会長の主催者あいさつ。

保阪家あいさつ.jpg
保阪家を代表して、保阪嘉内の御令孫の新村美佳さんのあいさつ。
小鹿野歌舞伎の法被をまとってのみごとな口上に、芝居好きだった保阪嘉内の血を感じました。

アザリア記念会.jpg
引き続いて保阪嘉内の出身地・山梨県韮崎市で活動するアザリア記念会の皆様による「保阪家 家庭歌」をはじめとする保阪嘉内が作った歌の披露。

萩原氏.jpg
そして、小鹿野町に3箇所ある賢治歌碑・詩碑の建立に尽力された萩原昌好氏(埼玉大学名誉教授)のスピーチ「歌碑祭によせて」。

雨ニモマケズ.jpg
地元・奈倉耕地の小中学生による「雨ニモマケズ」の朗読。

なめとこ山の熊.jpg
「ブックボランティアサークルてっこはっこ」の皆様による紙芝居「なめとこ山の熊」。
ちなみに「てっこはっこ」とは、秩父弁でアリジゴクのことだそうです。

合唱.jpg
「コーラス薊(あざみ)」の皆様による「星めぐりの歌」ほかの合唱。

セロ弾きのゴーシュ.jpg
そして、最後は「ひまわり保育園」の4・5歳児の皆様による歌「セロ弾きのゴーシュ」。
ぴったり息の合ったかわいらしく元気な歌声が、「ようばけ」にむかって響き渡りました。
練習期間は1か月でしたが、お話がある歌なので、すぐ覚えてしまったそうです。
さすが歌舞伎の町・小鹿野の子供たち。将来が楽しみですね。

こうして無事、2時間にわたる楽しく充実したイベントが終了し、希望者には「ようばけ」の案内も行われました。
きっと2年後の賢治の小鹿野来訪100年の年には、再びこの地で素晴らしいイベントが開催されることと思います。
気が早いですが、今からその日を心待ちにしています。

最後になりましたが、出演者の皆様、そして運営に当たられたスタッフの皆様、お疲れ様でした!
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

にじ

小鹿野と韮崎の皆さんの交流、そして、ゆかりの方々のだしものなど。
素晴らしい内容でしたのですね。関係者の方々、盛会、おめでとうございます。
小鹿野の方々の底力には敬服です。熊谷(妻沼)からも歌舞伎の会の会員や直実大好き会の仲間達が出かけたとのことでした。
埼玉新聞にも事前に告知が出ていました。熊谷賢治祭もなくなり寂しいことですが、また新しい転換があることでしょう。
わたしは当日山口で、残念でしたが、またいつか色んなご縁がつながっていくことを楽しみにしています。
by にじ (2014-09-10 17:48) 

azalea

雨で開催が危ぶまれましたが、天候も回復して盛会になりました。
小鹿野の皆様の手作り感と暖かさにあふれた数々の演目で、あっという間に2時間が経ってしまいました。
きっと2年後の100周年記念の年には、さらに盛大なイベントが催されることと期待しています。
by azalea (2014-09-10 20:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。