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11月3日 [作品に関すること]

11月3日。
宮沢賢治が『雨ニモマケズ』として知られている作品を手帳に綴った最初の頁の右上には、大きく「11、3、」と日付が書かれています。
もし、昭和6年(1931年)の11月3日に宮沢賢治が『雨ニモマケズ』を手帳に記したとしれば、今日で80年が経ったことになりますね。
とはいえ、『雨ニモマケズ』の本文は黒鉛筆、「11、3、」の日付は青鉛筆で書かれていますので、この日付は後から書き込まれたものかも知れません。
でも、たとえ後から書き込まれたものであるにせよ、『雨ニモマケズ』として綴られた言葉と、「11、3、」という日付は何らかの関わりがあるとみてよいのではないでしょうか。
実際に手帳に文字を書き付けた日なのか、あるいは着想を得た日なのか・・・。

11月3日は現在では文化の日ですが賢治の時代には明治節であり、賢治がこの日に『雨ニモマケズ』を綴ったのは西田良子氏が説かれているように田中智学が唱えた「一年の魂とせよ明治節」に触発されたものであるのかも知れません。

それはさておき―――


自分に今、何ができるか・・・。
「サウイフモノニワタシハナリタイ」と祈り、願うことしかできないかも知れない。
そのためにも、間違った情報に振り回されないように少しでも「ヨクミキキシワカ」りたい、と思うのです。
この国の現状を思う時、80年も前に綴られた言葉が心に響いてきます。

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